学閥争いや国家間の競い合い

うちの親父は明治大学出身で、箱根駅伝を毎年欠かさず観る。

やれ明治が何位だった、早稲田より上だ下だ、去年はどうだった、と、とにかく明治大学の順位に一喜一憂する。

私はただそれを『学閥の感覚かな』と思っていた。不思議ではあるが、明治大学早稲田大学よりも何かの分野で秀でると、明治大学出身者は早稲田大学出身者に対してデカイツラをできるのだろう。

 

長征5号の打ち上げ成功に打ちひしがれるクラスタもそれに近いものを感じる。

長征5号打ち上げにどよめく宇宙クラスタとその技術的解説のまとめ - Togetterまとめ

 

中国をライバル視して、ありとあらゆる分野で日本が勝っていないと気が済まないようだ。

単に『中国の宇宙技術スゴイ』じゃいかんの?

他を認められない人は自分だけは他に認められるとでも思っているのだろうか??

 

帰属意識と敵対心、みたいなものは世界から消えるとは到底思えない。このブログも、共感する人は「そうだよね」だし、しない人は「はいはい」だろう。

 

どのレベルの帰属意識を重視してもいいが、自覚はまず大事で、立場を説明できることも相手の理解の助けになる。

そして、自分の立場を絶対だと思わないこと。大学の学閥争いは、国家間競争では消し飛ぶし、国家間の憎しみ合いを競技の世界に持ち込んだらズレている。

 

それでもあえて切磋琢磨のためにライバルとの競争をクローズアップする方法論は興味深い。みんな違ってみんな良い、では根腐れするだけなので、競って争って弱肉強食 敗者淘汰されたほうがその分野は成長していく。

その中で完全に洗脳されて兵士のマインドになってしまう人が出て、後々まで苦しんでいるのだろうかと思う。