身体の右と左の違い
ペンを持つ手、足を組む形、カバンの肩掛け、つり革を持つ手。
そもそも内臓が違う。心臓の位置と腸のうねりと。
スルメを噛む奥歯を、寝転ぶ時の上側を、立ち止まり青信号で歩き出す側の足を意識してたまに逆にしてみる。
あの時、骨折した右足の小指。
剣道で常に上げていた左足のかかと。
スキーの直滑降から急停止した右足の踏み込み。
自転車の立ち漕ぎではペダルに左足。
一枚だけ腰まわりのキツいズボンがある。それを着て8時間座っていたら、左脇腹だけが擦れて傷んだ。
髭の右側が少し濃い。
眉を左だけ上げられるが逆は下手くそ。
横座りすると足先は腰の右側。
いろいろな癖は、身体の各部位の得手不得手の具象化だ。
表面だけ直そうとしてもそれは身になりにくい。
癖をヒントに各部位の自分ならではの性質をつかみ、凝りや緩みが偏らないように調整すること。
ほかの身体を見てバランスの良し悪しの振れ幅や種類を理解すること。
この2つのアプローチで探求をしていこうと思う。