マンション管理人の憂鬱

マンションを管理下においているわけではない管理人。ただの雇われ。
不動産業界にぶら下がっているだけの、いくらでも、替えのきく職業。
管理人から見たら住民は身勝手だ。
住民は管理人など目もくれず好きに暮らしている。
管理人の仕事の本質は、住民と住民の間に入り緩衝材となり、すり減って使い古されて捨てられることにある。
それでいいと周りの誰もが思っているが、当の管理人だけはその消耗に敏感で、小さなことに大騒ぎして、自分以外に責任を押しつける。
社会の構造の中で虐げられた哀れな存在だ。
さらば管理人。