五本指シューズを使い始めてわかったこと

ビブラム ファイブフィンガーズ という靴を買った。

届いてまず箱の軽さにびっくり。
これ本当に中に入ってるのか?と。

普通の靴よりも爪先が丸くない分、一回り小さく見える。底もぺったんこ。
靴よりも靴下の延長上に思える。

履くのは慣れるまでは手こずる。
薬指のところに小指も入ってしまったり。
それぞれの指袋は柔軟性があり横に広げやすい。

まず、初日は自転車で移動した。
指の間に感じる風が新鮮だ。
街を歩く。靴底にクッションがないので、かかとのクッションが役立った。

翌日は普通の靴で過ごした。
すでに歩き方に変化が出てきている。
かかとから無造作に着地せず、足裏全体をスッと着地させる仕草。
足音が無くなる。
そして歩くのは遅くなった。

その翌日はいよいよ出勤から始まり終日使用した。
いつもの道がまるで障害物走のようだ。
段差、マンホール、黄色い障害者用タイル…足裏で感じつつ最適を探して歩く。
階段では、足裏のどのエリアを設置させるかを選ぶ。試す。
いままで階段に足裏の前半分を乗せて登ることがあった。
それをなんとなくやると、段の角が当たるところに体重がかかっていて心地よくない。
普通の靴ならばクッションがこの力を分散させてくれていたのだろう。
五本指シューズでは足先を意識してかかとを浮かせる歩き方で階段を同じように歩けた。

電車内で立つときには指先を意識する。
丸みのある足指の配置を床の二箇所に分散させて、かかと方面に揺れへの耐性が強いことを思いながら立つ。

歩くときは、親指の付け根と小指の付け根の負荷のバランスを観察。
左右のバランスの違いや爪先の角度の違いを認識する。

とにかく足から入ってくる刺激の量が膨大だ。

結局、2日間それを続け、さすがに疲れがきた3日目は普通の靴で足指を休ませることにした。

この先、1週間続けたらまた思うところも変わってくるだろう。
その時はまた書き記そうと思う。